平成23年度いちょう祭での施設開放 (5月3日)
@放射線教育ビデオ放映
A各研究部門の研究紹介パネル展示
原子核物理学部門・物性物理学部門・化学部門・生物学部門・管理技術部門
Bヴァーチャルリアリティ放射性同位元素取扱疑似体験
研究紹介
放射性同位元素(RI)と放射線
放射性同位元素(ラジオアイソトープ、RI)や放射線発生装置の使用は放射線障害防止法に
よって厳しく制限されています。しかし、所定の設備を備えたRI等使用施設においては、非密封
のRIであっても安全に取り扱うことができます。
大阪大学には、このようなRI等使用施設があわせて22あります。ラジオアイソトープ総合セ
ンターは、それ自体がRI使用施設であるとともに、大学内の全施設の連絡役を果たしています。
豊中分館は、豊中キャンパスの理学部および基礎工学部の教職員や院生・学生によって共同
利用されています。
放射線作業従事者は、管理区域内専用スリッパを履き、実験着とゴム手袋を着用して、RI汚
染の防止とします。放射線作業室内の床・壁・天井はRIで汚染しないように亀裂もないように平
滑に仕上げられています。室内の空気は、連続的な給排気によって、RI濃度が下げられており、
排気は、放射性ダストを除去する高性能フィルターを通して清浄空気として放出されています。
フィルターの前には、ガスモニターとダストモニターが備えられていて、絶えずRI濃度を監視して
います。排水は、一旦貯留槽に貯め、RIがないことを確認した後、放流しています。管理区域か
ら退出する従事者は、ハンドフットクロスモニ
ターで手、足(スリッパ)、衣服および物品にRIの
汚染がないことを確かめることになっています。
このように、RIは管理区域の中で安全に取り扱われて、実験に役立っています。
放射線作業室 排気設備(高性能フィルター)
排水設備(貯留槽) ハンドフットクロスモニター